現代のビジネス環境は急速に進化している。それに対応するためのIT(情報技術)システム運用がますます複雑化するなか、運用品質、コスト、納期のバランスを維持することは企業にとって大きな課題となっている。
そのため、ITシステム運用には、ITILなどのメソドロジをベースにした体系的な運用整理や、サービス開始後の継続的な改善など、システムのライフサイクルの全工程にわたる対応が求められている――が、ITシステムの複雑化に伴い、人ないし機械的な判断に依存する運用の標準化/自動化に限界が見え始めているという。
NTTデータ先端技術は1日、生成AIの活用により運用担当者の作業負荷の軽減や属人化の排除を行う、AIドリブン運用を実現するソリューションへ刷新した「INTELLILINK 統合運用ソリューション」の提供を開始した。新ソリューションでは、ITシステムのライフサイクル全てを網羅したサービスを届ける。
「Hinemos」や「ServiceNow」といった運用コアツールの提供および同社が培ってきた運用ノウハウやITILなどの運用メソドロジをベースとし、ITシステムの提案や運用開始後の継続的改善を実施する。各サービスは生成AIを活用したAIドリブン運用の実現により、運用の標準化や自動化に加え、運用の高度化までを行うことにより、ITシステム運用の飛躍的な「品質向上」「アジリティ向上」「コスト低減」に寄与する。
同ソリューションを構成するサービスの第1弾として「ITSM/AIOpsアセスメントサービス」「イベント管理省力化サービス」「インシデント対応迅速化サービス」などを同日より提供し、今後も順次拡充を予定しているという。同社は、AIドリブン運用を実現するサービスの拡大とともに、システム運用の自動化・効率化を目指すユーザー企業とのトライアルにも取り組み、同ソリューションのさらなる成熟を図る考えだ。