鉱山用ダンプの自律走行を24時間365日リモート支援する

ホワイトヘイブン社とAHSにおける協業に合意したのち約6年かけて、開発したAHSの実用性能を確認した。日立建機は、豪州ブリスベンに置いたAHSのリモートサポートセンター「Technological Centre of Excellence（TCoE）」にて、24時間365日の遠隔監視サポート体制を整え、今年4月に本格運用を開始する。

同センターでは、顧客が鉱山現場内のコントロールセンターでモニタリングしているものと同じ情報をリアルタイム取得する。鉱山機械・運営、ソフトウエアなどの専門分野に精通した人財が、先進的デジタル技術を駆使して、複数の鉱山現場から即時取得したあらゆるデータを蓄積・分析・解析する。そして、各顧客が直面している課題へのソリューションを導き出し、実際の鉱山運営に関与することによって、鉱山全体の高効率化・最適化に寄与する。

いずれTCoEをマイニングソリューションビジネス連携の中核拠点として進化させ、各種デジタル技術と蓄積ノウハウを活用し、顧客視点での新たな価値の創出と継続的なサポートを提供していく。TCoEを主体として、マイニング事業の戦略地域オーストラリアでAHSの拡販に注力し、さらには世界中でAHSの提供をめざしていく。TCoEを通じて自社のAHSが稼働する鉱山現場を常時遠隔監視し、鉱山全体のオペレーションの効率向上に尽力する。

顧客の身近で頼りになるパートナーとして「Reliable Solutions」の実現に取り組んできたという。日立建機グループは、これからも顧客の求めるより高い安全性と生産性の向上に貢献していく構えだ。