経費精算情報を容易に集計し可視化、予実管理を高精度・高効率にする

原材料の高騰や人手不足などが一層深刻になりつつある。昨今、社会情勢の変化を背景に、多くの企業では継続的なコスト削減に取り組むとともに予算と実績を管理する「予実管理」の重要性が増している。しかしそれに表計算ソフトを用いている組織も多数で――

そのような企業ではデータ管理に膨大な作業工数の掛かることが課題になっているという。ALSIは、同社のクラウド型経費精算サービス「BIZUTTO経費」と、サイボウズの業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」で動く、NTTデータ中国の新開発「予実管理専用アプリケーション」を連携させた、「経費精算情報活用サービス」を7月25日に開始した。

予算/実績データの突合・集計・蓄積作業を省力化し、 kintone上で予算の進捗状況を可視化することにより、予実管理の効率化を実現する。同サービスでは、①BIZUTTO経費から経費精算の実績データをダウンロードして、kintoneへインポート、ボタン一つで集計できる。インポートデータの加工は不要、サッと取り込んで、取込み・集計にかかる工数を削減する。

②組織や案件単位、勘定科目別別など、ボタン一つで画面を切り替え、実績データを再集計する。実績が予算を超過すると背景色が赤くなり、予算の使い過ぎにもすぐに気付ける。予算執行率の項目があるので、予算と実績の差異についても確認しやすくなっている。③kintoneでは、グラフの種類や表示項目を簡単に変更可能なので、必要な切り口で予算と実績の状況を確認し、予実管理を効率化できる。

NTTデータ中国が開発した上記専用アプリにより、BIZUTTO経費で計上した経費実績をkintoneに取り込めるようになった。kintoneで取り込んだ経費精算データは、さまざまなパターン(組織単位・案件単位・勘定科目別)で集計・可視化され、効率的で精度の高い予実管理を具現化するという。