非財務情報のビジネス貢献度はデータ分析にて、論理的に導き出す

国連SDGsの採択以来、サスティナビリティ、ESG(環境・社会・企業統治)、人的資本経営といった言葉が踊っている。ビジネス分野では、利益の追求に加え、社会課題に資する非財務活動が注目されるようになってきた。そのため、多くの企業が、非財務活動を行い、その開示も積極的に行っている。

一方で、非財務活動は企業価値に寄与するとは言われているものの、何がどれだけ寄与しているか――定量情報の測定は道半ばの状態だという。TIS澪標アナリティクスは、協業して、非財務指標が企業価値にどれだけ寄与しているのかをデータ分析から導出する「データドリブン・サステナビリティマネジメント支援サービス」の提供を開始する。同サービスは、業界での顧客の立ち位置を各指標毎に可視化し、非財務活動の注力分野の特定をサポートする。

"業界別に非財務活動がどのくらい企業価値向上に寄与したかを特定"、"統計上の因果を特定する独自の機械学習手法を活用"、"企業価値向上につながる重要指標の特定後、指標向上施策に向けたコンサルティングが可能"といった強みを有する。

①各業界の主要企業が発表している統合報告書、サスティナビリティ報告書、有価証券報告書から必要な指標を抽出しデータ化。②TIS/澪標アナリティクスの独自の業界別重要指標と各社の高重要度指標から企業価値につながる指標を分析。③「どの指標がどれだけ効いているか」「業界内のポジションはどこか」「取組の方向性は何か」の3要素を含む、業種別非財務情報の企業価値インパクト分析レポートを作成する。

分析結果を作成したその後の施策についても協力し、顧客における実行計画の策定から実行支援までをワンストップで支援するという。両社は、今回の新サービスについて、提供後の市場評価を踏まえ、シミュレーション機能等を搭載した分析システム構築など、より顧客の要望に沿ったサービスを検討していく構えだ。