モノづくり現場をまとめて可視化、双方向コミュニケーションを可能に

⽣産設備からのデータを収集して最適化が⾏われている。多くはしかし⼯程ごとの部分最適で、数量や品質など⼯程間で発⽣するギャップは熟練者の経験に頼って解消している。製造現場のカメラ映像はセキュリティや品質⾯の解析⽤途に留まり、リアルタイムに活⽤されていないという。

アンリツは21日、DXを進める産業分野に向けたソリューション「AccelVision」の販売を開始した。タブレットPCなどを通じてトラブルの把握や解消に向けた迅速な意思決定、復旧作業の指⽰ができ、効率的な⼯場運営が可能となる。管理者・製造現場間のコミュニケーションを円滑にし、管理の省⼒化や現場移動ロスを削減するなど効率化も期待できるという。

AccelVisionは、製造現場のデータや映像を⼀元的に可視化し、現場と管理者の双⽅向コミュニケーションを可能とする、ヒト・モノ・コトをつなげる産業DXのしくみだ。データの利活⽤に課題を抱える産業分野において、膨⼤な映像データや設備ごとに個別管理している⽣産情報をリモートで管理者に届ける。トラブル等イベントに応じた、現場への迅速かつ的確な対応指⽰や対処につなげられる。

活用モデル構成――エッジプラットフォーム装置Estinargyは、各種⽣産設備からの情報(設備やセンサーからのアラームなど)を受信し、SightVisorに対し、平常時の映像表⽰画⾯から異常発⽣箇所の映像やデータ情報画⾯に⾃動切替制御を行い、テロップ表⽰にて管理者に異常状態を通知する。製造現場では、外部制御ツールをインストールしたタブレットPCにより、管理者とのコミュニケーションが行えるという。

同社は今後、「⾒える化」から「分析」「改善」へとDXの⾼度化を図るユーザーに、センサー・IoT機器・カメラ・VMSといったシステムを提供するパートナーとの協創により、課題に沿った更なるソリューションを提供していく構えだ。