PoCの実施では、社会・ビジネス課題解決にどうAI技術を活用するのか、検討に工数を要すると同時に、先端AI技術の知識やスキルを持つ人材が不足している。そのため、様々なステークホルダーの実践知を共有、適用、改善するサイクルを確立する必要があるという。
富士通は、先端AI技術を素早く試せる新たなAIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi」を通じて、AIイノベーションコンポーネントおよびAIコアエンジンを世界公開した。自社技術に限らず、最良組合せ型のコンポーネントを搭載し、開発者やユーザ等のAI活用経験やフィードバックを取り込みつつAIの信頼性を担保して提供する。AIの社会実装およびサステナビリティ・トランスフォーメーションの加速を目指すという。
「顧客価値起点のAIイノベーションコンポーネントを提供」「先端AIを活用できるAIコアエンジンを提供」「AIの信頼性を支える技術群を提供」を特長とする。第一弾として、作業者分析、不良品検出、購買行動分析、不審行動検知といったコンポ―ネントと、AutoML(紹介YouTube)、AI Ethics for Fairness、因果発見技術、現場改善アクションを提示する説明可能なAI技術「Wide Learning」のエンジンを公開した。
同社は、The Linux Foundationとのコミュニティ活動、顧客とのイノベーション共創活動を積極的に進める。そして自社AI技術の機能強化と適用領域の拡大、「Fujitsu Uvance」各種サービスの早期開発提供を行っていく考えだ。