人事業務DX、候補者のリファレンスチェックをオンラインで

採用候補者の情報を第三者(現・前職場の上司や同僚など)から得て参考にする。「リファレンスチェック」は、海外企業の多くが実施しているしくみで、主にその候補者から推薦された2~3人から、当事者の働きぶりや経歴、スキル等の情報を取得するものだ。

最近ではオンライン完結型のリファレンスチェックサービスも増えている。一方、日本では、2020年にリファレンスチェックを実施した企業は34.4%、21年には46.3%が実施を検討・予定していて、リファレンスチェックを導入・実施する企業は今後も増加していくと予想される。この傾向の背景には、コロナ禍でオンライン面接が増え、求職者の人柄やスキルなどの見極めが対面面接より難しくなっていることもあるという。

マイナビは今月14日、求職者の前職での働きぶりや経歴など、書類や面接だけではわからない情報を、第三者から取得し、求職者と企業のマッチング精度を向上させるリファレンスチェックサービス「TRUST POCKET」の提供を開始した。「前職の引継ぎを当たり前に。」をコンセプトにした同サービスにより、採用企業はオンライン完結で第三者から仕事における強み・弱みなど、確認したい採用候補者の情報を取得することができる。

"調査"のイメージが強く、求職者側はネガティブなイメージを持っている人も多い状況であるリファレンスチェックに対して、TRUST POCKETは「様々な実績を持った求職者が第三者目線で企業に証明できる」ことを目指して、求職者の目線も取り入れた開発が行われている。リファレンスチェックをポジティブなサービスにしていくために、採用候補者が安心して利用でき、自身のアピールができるよう設計されている。

二次面接前または最終面接前の利用がおすすめだという。新サービスは、求職者の見極め(面接の補助)、求職者の引き上げ、育成(オンボーディング)が特徴とのことだ。