法人向け"軽EV"の運行効率を上げ、エネルギー管理を実現する

「2050年カーボンニュートラル」の実現をめざす。日本の各企業・団体には保有車両の環境負荷低減が迫られている。商用・業務用のクルマは経済性のほかにも機動性などが求められ、ただ電動化するだけでは真の解にならないだろう。

高い経済性を誇り車両コストの低い軽EV(乗用、貨物)は、小さいバッテリー容量で様々な組織の運用ニーズに対応するために、効率的な充電タイミングなどを織り込んだ運用計画が必要だという。三菱自動車DeNAリコージャパンは今月15日、企業における軽EVの効率的な運行と、エネルギーマネジメントを実現し、EV導入を促進するための共同実証実験を開始した。

リコージャパン埼玉支社に営業車として、国内唯一の軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」を3台導入する。その運用状況をもとに、同事業所へ適正な台数規模を提案し、スマート充電やピークシフトなどを織り込んだ最適なEVの運用計画を策定する。そして、EVの効率的な活用と使用電力のピーク抑制を目標とする。

「ガソリン代と電気代の比較」「EVの稼働日数と走行距離分析」「平均走行距離」「充電時間と電力需要カーブへの影響想定」「スマート充電の想定効果検証」「ピークシフトの想定効果検証」を項目として、最適なEVの運用計画を策定したり、車両ビッグデータから実用性能把握・導入効果の予実管理・運行データ分析をしたり、社内実践・各種エネルギーサービス提供の一環として、運行データと事業所の電力データの収集をしたりする。

3社は、今回の実証実験を通じて得られた軽EVの効率的な運用計画と、最適なエネルギーマネジメントの結果から、多彩な規模の企業や事業所に適用が可能となるEV導入サービスパッケージの確立を目指すという。同パッケージにより、企業におけるEV導入を支援すると共に、業務におけるエネルギーの効率的な利用を実現し、社会のさらなる脱炭素に貢献していく構えだ。