小中学校におけるデータを活用して"未来の教室"実現へ

IT(情報技術)の浸透によりさまざまな物事をより良い方向に転換していく。デジタルトランスフォーメーション(DX)が産業界および社会で叫ばれている中、教育界においては、子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現が目指されている。

令和時代のスタンダードとしてのGIGAスクール構想が具現化されつつある。今月8日、クラウド型データ活用プラットフォームを提供するドーモは、埼玉県久喜市の小中学校におけるデータ活用の実証実験を行っていることを発表した。久喜市教育委員会が5月に開始した同実験では、学習データや、児童生徒・教職員が各自の端末で入力したデータなどを「Domo」上で自動的に収集・可視化する。

全国に先駆けデータを活用した「次世代型学校教育」の実現に取り組んでいる。同市は「久喜市版 未来の教室」(PDF)の一環として、客観的・継続的データに基づく「学習の個別最適化の実現」を目指している。これまでもGIGAスクール構想に取り組み、一人一台端末を支給し、児童生徒の学習記録や、教職員による学習支援の記録をデータとして蓄積している。

それらデータの有効活用法を検討し、スピーディに導入でき、操作が簡単で教職員への負担が少ない「Domo」で実証実験することが決まった。Domoは一プラットフォーム内で対象データを収集・可視化し、アクションを促すレポートやアラート配信機能を一括提供している。完全統合型クラウドサービスであり、インフラ整備に時間を費やす必要がない。ダッシュボードの設計から実証実験開始までを、わずか1カ月半で達成した。

学校管理職は教職員の心身の健康状態と授業運営の状況を把握し、必要な支援をタイムリーに提供できるようになった。教職員は児童生徒の心身の健康状態や授業の理解度をリアルタイムに把握し、支援の必要な児童生徒に個別に手を差し伸べられるようになったなどという。