eラーニング×BIダッシュボード、学びのデータ分析を可能に

企業でも"学び"が重きをなしている。そこで教育管理担当は、従業員の学習レベルを把握し、効果的な学びに向けてeラーニングの内容を見直したり、新たな教育コンテンツを企画したりする。教育終了後には受講データを出力・グラフ化・分析して結果をまとめるなど、てんてこ舞いだ。

テレワークの広がりやジョブ型雇用の拡大など、ビジネスの環境進化での対応が求められるいま、人材育成の現場においても、柔軟かつスピーディーに必要な情報を提供していくことが重要視されているという。東芝デジタルソリューションズとウイングアーク1stは、前者の企業向け教育管理・eラーニングシステム「Generalist®/LM」に、後者のBIダッシュボード「MotionBoard」を連携させた「データ分析」機能を開発した。

同機能は「Generalist®/LM」最新版v6.13のオプションとして今月5日から提供するという。両社は一昨年11月の資本・業務提携(発表記事)以来、それまでのデジタルソリューションビジネスでの連携に加え、ファクトリーや人材育成などの領域での新たなサービスの創出に向けた活動を進めてきた。今回の新機能では、教育途中でも、受講時間分布やテスト分析結果などをリアルタイムに見える化――

ユーザー企業は教育終了までに効果や傾向を把握でき、育成計画の早期検討が可能となる。「データ分析」機能の活用により、教育管理担当の負荷を抑え、かつ教育用の改善サイクル「ADDIE(分析・デザイン・開発・実践・評価)モデル」を素早く回し、改善に繋げられる。高い学習効果を得るADDIEモデルの効率化が図れるという。

その詳細を27日開催のセミナーで解説する。両社は企業の人材育成に向けたインストラクショナルデザイン(最適な効果を上げる教育設計)の導入を支援する。今後も人材ソリューション領域のサービスで、日本の人材育成に貢献していく考えだ。