中学生は通信講座で、コンピュータ活用術を学べる

近ごろSTEM(科学・技術・工学・数学)教育が重視されるようになった。日本のおとな社会ではおよそDX/デジタルトランスフォーメーションという言葉だけが先行していて、ITを駆使して様々な物事をより良い方向に転換していこうとする生徒たちは、コンピュータによる情報処理の基礎から学び始める。

今年7月、Z会ソニー・グローバルエデュケーションは、キーボード一体型コンピュータRaspberry Pi 400Raspberry Pi財団製)のキットを使用した中学生向け通信教育講座「Z会プログラミング中学技術活用力講座 コンピュータ活用編」を開講する。6月12日よりウェブサイトにて申込受付を行う。同講座は後者のプラットフォームPROCと、前者の指導ノウハウとを融合して構築したものだという。

PROC上に用意されたサウンド、デザイン、プログラミング、ウェブサイト、データの計5テーマで、初めてでも迷うことなくデジタル制作に取り組める。オリジナルブック『技術活用力ワーク』が、隣接講師のように学びをナビゲートする。Pythonによるテキストプログラミング、HTMLやJavaScriptを使ったWebデザイン、音楽制作やデータ分析等の体験を通じて、コンピュータを日常生活でも利活用できる実践的なスキルを学ぶとともに――

学習指導要領で求められている中学レベル~高校教科「情報Ⅰ」の基礎レベルを、家庭での学びの中で習得できる。同講座は、全国の中学生ならびに小学校高学年の誰でも受けられる。昨年12月に開講した「Z会プログラミング中学技術活用力講座 教科実践編」から体系立てて学ぶことで、一層深い学びを得られるという。

両社は、中学生に体系的な学びをより重視したプログラミングを深く学ぶ機会を提供することによって、いずれ自分たちの生活や取りまく社会を向上させられるような"未来をつくる人材"の育成を目指していくという。