経理業務DX、銀行API活用による自動振込みサービスで支援へ

多様な分野で、IT(情報技術)を活用して旧来の業務遂行基盤をより良いもの、より効率的なものに変えていくデジタルトランスフォーメーション(DX)が検討されている。先進的な組織ではDXの展開も始まっているが、コロナ禍において、デジタル化の遅れが浮き彫りになった業務もある。

これまでの法人決済は、決済とそれに関連する各種の業務フローがシステム的に分断されることにより、非効率が生まれていた。そこで、クラウドで簡単に法人カードを管理できるサービス「paild」を一昨年8月にリリースし、カード決済の効率的な運用を実現してきたという。Handiiと、GMOあおぞらネット銀行は15日、法人顧客の経理業務DXを推進する業務提携契約を締結した。

同行は中長期戦略「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」「組込型金融サービスNo.1」「テックファーストな銀行No.1」のもと、"お客さまのビジネスの成長=当社の成長"として、共に成長する銀行であるべく、全社挙げての新システム開発やサービス提供にまい進している。

今回提携の第一弾として、Handiiよりワンストップ型の「請求書支払いサービス」を今秋から提供することを目指す。同サービスは、GMOあおぞらネット銀行の「かんたん組込型金融サービス」のパーツの一つである銀行APIを活用し、請求書データアップロード後の振込手続きを自動化するもの(「請求書支払サービス」の提供開始はHandiiが電子決済等代行業などの所要ライセンスを取得することが前提)だという。

両社は、法人向け決済手段のさらなる拡充に加え、Handiiが構想する経理業務における決済やワークフロー、予算管理、支出レポートなど経理業務のDXを推進するさまざまなソリューションを一つに統合した「Spend Managementサービス」の実現に向け、今後もそれぞれの強みを生かし協働していく構えだ。