電動AGVを化学プラントに導入、昼夜に及ぶ搬送工程の自動化へ

有機化合物の分子が重合して精製する化合物をポリマーという(日本国語大辞典)。石油の分解ガスから分留される、炭素と水素の重合体であるポリプロピレン(PP)は、酸やアルカリに耐性のある熱可塑性樹脂として、われわれ身の周りにある様々な製品および産業分野で活用されている。

PPと、ポリエチレン(PE)いわゆる「プラスティック」の製造・販売を行っている。その企業は千葉、大阪、山口に生産拠点があり、同社製品は自動車材、包装材、産業材などの用途に幅広く利用されている――

2005年に三井化学と出光興産の出資により設立された、プライムポリマーの、姉崎工場は出光興産千葉事業所内に位置し、敷地内で昼夜30~40回/日、ポリプロピレンの樹脂サンプル搬送を行っている。その工程を今回、電動AGV(自律搬送ロボット車両)にて自動化するという。ヤマハ発動機は、グループ会社eve autonomyの自動搬送サービス「eve auto」が、顧客である同工場に試験導入されたことを今月18日に発表した。

その本格的な試験導入は自社工場以外で初めての事例になる。「eve auto」は屋内外のプライベート空間における搬送の自動化ニーズへの対応を目的に新規開発されたものであり、これまで、複数工場での試験運用を進めてきた(導入事例)。eve autonomyでは、この自動搬送サービス「eve auto」について、今秋頃からの正式なサービス提供開始を予定しているという。

ヤマハ発動機は、今年2月10日発表の新中期経営計画(2022~2024年)において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを進めている。新規事業のひとつである低速自動走行では、特定条件下での自動運転技術の確立により、モノ輸送の事業化を進め、物流の省人化を目指していくとのことだ。