診療データから新たな保険商品、生活者のメリットを創出する

ネットの普及により多様なB2Cサービスが生まれ、スマホの台頭とともにそれが加速した。企業が提供する各種商品やサービスを、生活者が直接的に選んで購入したり、契約を交わしたりすることが普通の話となった昨今、保険ないし医療ヘルスケア分野でも、データ駆動型の仕組みづくりが急がれている。

2008年の営業開始以来、ダイレクト型損害保険のプライスリーダーとして急成長を続け、今月現在の契約件数は117万件を突破した。昨年コーポレートスローガンを「プライスリーダーからゲームチェンジャーへ」とし、積極的にDXとデータドリブンマーケティングを推進しつつ、「新しい時代に、新しい保険を」という企業理念のもと、最先端の保険商品と最高水準の顧客サービスを届けている。

かたや、創業当時から、「医療・健康情報の一元化と利活用を促進し、生活者メリットの創出に貢献する」ことに向けて事業を推進。病院、クリニック、介護施設などで、患者や利用者が自身の診療履歴や健康状態を管理・閲覧できる環境を創出――、データ分析により更なる医療の質向上に寄与できるものと考えていて、病院や健康保険組合等からの膨大な診療データと、医療ビッグデータの利活用に関する豊富な経験と深い知見を有しているという。

SBI損保MDVは、診療データを活用した保険商品の開発に関する基本合意書を締結した。今以上の保険商品の質向上、ひいては生活者にとってのメリット創出につながる、この度の業務提携の理念は、医療機関向けの様々な金融関連サービスの課題に対するソリューションを提供していくSBIグループ戦略とも合致する。まずは両社で商品開発に向けた共同研究組織を立ち上げ、早期に新たな保険商品のリリースを目指すという。

互いの強みや経営資源を共有し、それぞれの更なる発展と顧客便益の向上を目標として、メディカル金融事業の拡大や新サービスの共同開発等を推進していく構えだ。