ローカル5Gによって安全・安心なイベント開催を実現する

超高速大容量、超低遅延、多数同時接続といった5G通信規格の特徴を、地域の産業・社会の革新や発展に生かす。「ローカル5G」は、地方公共団体や地元企業らが多彩あるいは個別ニーズに応えて自ら構築し運営する次世代通信網であり、コロナ禍でのDX実現手段としても期待されている。

大型複合施設での安全・安心なイベント開催においては、警備品質の向上と効率化、感染予防対策の実施、イベントのハイブリッド化が必要となる。そこで、ローカル5Gを活用し、安全・安心なハイブリッド型イベントに向け、遠隔ロボット監視システム、混雑検知システム、これらを連携させたロボットによる混雑アナウンスシステム、および遠隔同期演奏システムを具現化していくという。

JTOWERは、NRIを代表機関とし、NECネッツエスアイALSOKヤマハパシフィコ横浜「イノベーション都市・横浜」を推進する横浜市YMM21とともに横浜みなとみらい21地区での5Gの普及を通じて先端的な新産業の創出や街の活性化につなげていく、8者コンソーシアムにて、ウィズコロナ時代の安全安心イベント開催に向けた実証実験を実施する。JTOWERはローカル5Gの実証環境構築や技術実証を担当する。

8者は今月18・19日開催の「お城EXPO2021」にあわせて、本実証で構築するローカル5Gネットワーク環境において、上記各システムの効果や機能、運用に係る検証をする。複数システムを同時稼働させた際の挙動等についても確認することで、同環境におけるマルチアプリケーションの実現性をも評価する。

今回の取り組みは、総務省「令和3年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」おいて、「大型複合国際会議施設におけるポストコロナを見据えた遠隔監視等による安心・安全なイベントの開催」事務局PDF資料P.19)の実証事業企画を提案し、8月31日に採択されたもののひとつだ。