ドローンのレベル4飛行、フードデリバリを都内ベイエリアで実証

ドローンを活用して、様々な業務を自動化・省人化したり、物流をあまねく行き渡らせたり、災害に強いまちや地域をつくったりする。官民協議会の計画では、22年度をめどに"有人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル4)を実現することがうたわれている。

そのロードマップ(PDF)が官邸Webにある。今月20日、JR東日本KDDIウェザーニューズTerra Drone日本航空は、「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」に基づき、ウォーターズ竹芝アトレ日本ホテルACSLの協力下、有人地域でのフードデリバリーサービスの実証実験を行う。①ウォーターズ竹芝内での輸送と、②ウォーターズ竹芝から浜離宮への輸送について、配送スピードとエンターテインメント性を検証する。

①ではシアター棟4階テラス~施設内広場のルートにて、純国産ドローンACSL-PF2の自律飛行により料理を運び、客に食してもらう。②では、同テラスから浜離宮の水上バス発着場への輸送を実施。海上経由により配送時間を短縮し、料理を温かいまま届けるサービスの実現を目指す。それぞれドローンで食事が運ばれること、そして到着まで待つ時間をも楽しんでもらえるかを評価する。

アトレ竹芝「シンガポール・シーフード・リパブリック東京」(前菜)、「PAPPAGALLO」(主菜)、「SUD Restaurant/TERAKOYA」(デザート)による世界旅行気分を味わえるスペシャルセットと、メズム東京オートグラフコレクション内の「Chef's Theatre」による、柔らかジューシービーフシチューを中心としたスペシャルランチボックスと、希有なデリバリー手法は人気すぎて予約受付が終了してしまった(PDF資料)。

「空間自在プロジェクト」を推進しているJR東とKDDI、および3社は多彩なパートナーと連携し、各種実証を重ねていくという。