日々の状況把握や報告書作成などが負担となっている。成果物品質がメンバーごとに異なり、プロジェクト管理者が後に気づいて品質の底上げに時間を取られたり、分業時にはメンバー間で各種対応漏れが発生したりもするという。日立ソリューションズは、プロジェクトの品質不良や工期遅延リスクを早期発見し、手戻りの防止や業務効率向上を支援する「プロジェクト状況可視化システム」を今月21日より販売する。
同システムは"活文 知的情報マイニング"を活用し、ソースコードを"ソフトウェア開発支援レコメンドシステム"で解析して「プロジェクトの品質をスコアリングし、工程ごとの品質や不具合発生の傾向、進捗状況を可視化」、「レポートによるタイムリーな管理を支援し、品質・生産性の向上と業務効率化を実現」、「既存の成果物をそのまま活用することで、入替コスト不要でスムーズな移行を実現」するといった特長を備えている。
自然言語処理AIによるプロジェクト計画書や仕様書、設計書の品質分析結果や、ソースコードの不具合情報などの解析結果を組み合わせ、プロジェクト全体の品質を診断しスコアリングする。日々のレポートでは機能別や工程単位での品質や進捗状況、不具合発生の傾向、残存テスト項目なども可視化される。メンバーがリモート分業中でも、プロジェクト管理者は常に最新の進捗状況を把握し、問題を早期発見し、手戻りを防止できる。
プロジェクトメンバーはレポート作成負担を軽減できる。新システムを「HSF2021」にて紹介する。同社は、車載ソフトウェアの開発全体を支援するしくみを提供していくことで、スマートモビリティ社会の実現に貢献していく考えだ。