椅子に座るだけでバイタルを検出し、アプリで感情も見える化する

エンタメ系がその先駆けとなった、あらゆるモノがネットにつながるIoTとAI(人工知能)技術によって様々なものをスマート化していく潮流のただ中にある。現在、各種産業、教育、医療・ヘルスケアや社会インフラ分野でIT(情報技術)を活用するデジタルトランスフォーメーション(DX)が広がりつつある。

エンタメ系がその先駆けとなった、あらゆるモノがネットにつながるIoTとAI(人工知能)技術によって様々なものをスマート化していく潮流のただ中にある。現在、各種産業、教育、医療・ヘルスケアや社会インフラ分野でIT(情報技術)を活用するデジタルトランスフォーメーション(DX)が広がりつつある。

今月4日、三井化学は、同社のフレキシブル・高感度・極細の接触・振動センシング基材「PIEZOLA®」を椅子用バイタルセンサに用いて、リトルソフトウェア社のHuMAN Affective AIプラットフォームと融合を図ったシステム「PIEZOLA® Emotion アプリ」を開発したことを発表した。

「柔軟かつ高感度であるため、ベッドマットや座布団の下に設置し、非接触で心拍および呼吸に伴う振動を検知可能」「自由に切って、好みの長さで使えるため、設置が容易で、広面積の振動を検知可能」「同軸線構造なので静電シールド性が確保でき低ノイズ 非焦電性の有機圧電材料を適用することで温度変化に反応せず低ノイズ」「低速回転機器の低周波振動(0.1Hz~1Hz)も高感度で検知でき、故障診断・故障予測に適用可能」

「直径φ0.7mmと細いため、極小空間への設置可能」といった特長を備えている。椅子上のマットに搭載したPIEZOLA®が、心電計等の測定器を装着することなく、座るだけで心拍数や呼吸数、体動値等のバイタル信号を検出し、さらに、HuMAN Affective AIを用いることで、7つの感情状態(平常心、リラックス、ストレス/超集中状態、イライラ、ポジティブ、ネガティブ、集中)の可視化を達成するという。

三井化学はこれを多彩な業界へ、アンケートだけではわからない利用者の心理状態を読み解くツールとして、ソリューション情報サービス提案していく。同アプリは6日~8日、「センサエキスポジャパン2021」にて披露される。