設備管理業務DX、各種データを融合してデジタルツインを活用する

実空間の物事をサイバー空間に再現して分析等に活かす、デジタルツインが産業界で注目されている――。昨今、たとえばエネルギー分野では、脱炭素社会実現のため、太陽光・風力発電等の発電効率・収益性の向上と運用コストの低減に向けたデータの統合・分析・活用が課題になっているという。

NTTコムウェアは、社会インフラのサステナビリティとレジリエンス向上をめざすSmartMainTech®シリーズの第二弾として「Smart Data Fusion」を提供。これは、インフラ設備の管理運用情報および3D・リアルタイム情報を収集してデジタルツイン空間に統合し、管理と投資の最適化(設備延命化、稼働率向上等)に貢献するデータ分析・活用基盤だという。

設備管理業務のデジタル転換を実現する。基盤の一部にはCogniteのDataOpsプラットフォーム「Cognite Data Fusion」を国内のSIerとして初採用している。上記シリーズを支える「Infratector®コア」(ドローン・ロボット遠隔点検に適したデジタルツインUI、「Deeptector®」などのAI技術、データサイエンス技術)を組みあわせることで設備の予兆保全等に活用できる。

「Smart Data Fusion」は、NTT ComのIoTプラットフォーム「Things Cloud®」とも連携。これによりセンサーデバイスの管理、データ統合が容易になり、データ収集からデータ活用までワンストップのサービス提供も実現する。今後は、AIやML(機械学習)を拡充、他社サービスとも連携を広げることで、予兆保全等による設備管理・運用の最適化、設備稼働率の最大化、さらにはシミュレーション等を活かした環境アセスメントへの展開をめざす。

国交省が推進するPLATEAUなどのオープンデータと統合することで、街区や都市レベルの設備管理の実現も可能になるという。