当該ガイドラインに従い、倉庫オペレーションでの災害防止を目的にドラレコを導入し、フォークリフト操作の確認・評価業務による安全安心を推進している。年2回数百名分のドラレコ映像点検には500時間かかる。安全推進部員による見落としや均一な評価に加え、既存の映像解析システムでは"爪"などの動きが検知できないことも課題だったという。
サントリーロジスティクスとともに、富士通は、フォークリフト操作のAI判定システムを開発した。今月2日より「倉庫内を走るフォークリフト特有の危険運転シーンを切り出し、評価業務における効率性を向上」「危険運転シーン検知の根拠を可視化することで、評価の納得感を向上」する、映像の変動量分析とディープラーニング解析を行う同システムを各所に順次導入する。
新開発システムは、ドラレコ映像内のフォークリフト特有の走行状態+爪部分の動きから、「ながら操作」「静止確認不足」「一時停止確認不足」といった危険な運転が疑われる動画箇所を提示し、安全運転評価業務の効率化を実現する。従来比で業務時間を50%削減する。見落とし等人為的なミスの削減と、標準化された評価を可能とし、より安全な運転を支援する。
検知した危険運転シーンとその根拠を評価者に提示する。動画内の安全運転シーンの割合を見積もる係数をサントリーロジスティクス独自の安全係数として表示する。同係数はフォークリフト操縦時間対安全運転時間の割合で算出され、後者が多いほど高く表示される。これらにより、評価者は要注意シーンに集中して評価でき、運転者は一層適切かつ納得度の高いフィードバックを受けられるようになるという。