バックオフィス業務DX、社内規定のQ&Aをチャットボットで効率化

国内27社、海外292社、連結で従業員数6,164名を抱えるその企業では、社員から管理部門に対して1ヶ月におよそ1000件の問い合わせが寄せられていた。管理部門のなかには多くのグループがあるため、社員は問い合わせをする際に適切なグループを探すことにも時間がかかる状況だったという。

ユーザーローカルは今月21日、川崎汽船の社内問い合わせ対応効率化を目的として、人工知能(AI)を活用した自動応答システム「サポートチャットボット」の提供を開始した。同システムは約400通りの質問・回答をチャットボットに学習させ、「国内出張の適用範囲は?」「慶弔休暇の日数と申請方法について教えてください」といった社員からの質問に自動で対応する。

60億件を超えるSNS上の会話データの分析に基づく高度な自然言語処理技術と、テキスト解析の精度向上に特化した独自開発AIを活用した、高品質な会話を実現するボットシステムサービス。「サポートチャットボット」は、JTB厚生労働省など数多くの企業や官公庁に導入されていて、東急ハンズではユーザーからの問い合わせを50%以上削減することに成功している(導入事例紹介ページ)。

チャットボットで社員からの問い合わせ対応が効率化されることによって、今まで質問対応で業務を中断せざるを得なかった管理部門は本来の仕事に取り組めるようになる。生産性の向上を実現する。さらに、問い合わせる側の社員は、問い合わせする担当者を探す手間もなくなり疑問点を即時解決――スムーズに事務手続きおよび業務を進められるようになるという。

「ビックデータ×人工知能で世界を進化させる」ビジョンのもと、数多くの企業や官公庁の業務効率化やマーケティングの支援を行っている。ユーザーローカルは、これからもサポートチャットボットを通じて、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進をサポートしていく考えだ。