どこでも簡単にチームワーク、クラウドで予測分析ができる

コロナ禍でオフィス以外の場所で働く機会が増えている。昨今、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進により、各種IT(情報技術)プラットフォームのニーズも高まっている――

社会環境の変化や顧客のデマンドに対応するべく、従来デスクトップアプリとして提供していたソフトウェアをクラウド化したという。ソニーネットワークコミュニケーションズは今月17日、機械学習を用いた予測分析ソフトウェア「Prediction One」のクラウド版サービスを開始した。ソニーR&Dセンターが開発した同ソフトは機械学習やプログラミングなどの知識がなくても操作できる、シンプルで直感的なユーザーインターフェースが特長の予測分析ツールだ。

19年6月から同社が展開してきたデスクトップ版アプリソフトに追加した、上記新サービスでは計算をクラウド側で実行。ユーザーはソフトウェアを手持ちのPCにインストールする必要がなく、インターネット接続環境においてウェブブラウザでの利用が可能となる。テレワーク環境においても場所に左右されない作業環境を実現できる。クラウド版サービスはまた、複数メンバーでの共同作業を可能とし、チームでの利用にも適しているという。

Windows OSでもMac OSでも使えるクラウド版「Prediction One」は、データをアップロードして予測モデルの作成に利用。アップロードしたデータや作成した予測モデルを共有スペースに保管して、チームや組織などのメンバー・複数アカウント間で共同作業を行うことや、分析結果の共有もできる。デスクトップ版と異なり、いくつかの分析を試してみたい場合に同時実行できるため、作業時間を短縮できて効率的である。

統計アルゴリズムや機械学習を用いて過去の実績から将来の結果を予測するデータ分析手法のひとつ"予測分析"は、既存ビジネスの効率化や新規ビジネスの創出につながるという。