自動運転時代に向け、交通環境データのニーズとシーズをマッチング

サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた人間中心の超スマート社会――Society 5.0の実現を目指す。内閣府は、総合科学技術・イノベーション会議の下、NEDOを管理法人として、自動運転(システムとサービスの拡張)研究開発計画を進めている。

府省・分野の枠を超えて基礎研究~実用化、事業化の出口を見据えて、自動運転の協調領域に係る技術開発と実証実験等を横断的に、産学官連携して推進している。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム第2期課題、SIP自動運転NEDO情報サイト)のうち「自動運転・運転支援に係るアーキテクチャの設計及び構築のための調査研究」の公募に採択され、この事業に参画しているという。

NTTデータは、SIP自動運転における地理系データの流通促進に係る取り組みとして、交通環境情報ポータルサイト「MD communet™」を4月30日に一般公開した。同ポータルは、高精度3次元地図データ、道路交通データ、車両プローブデータなどの交通環境情報の利活用環境を整備・提供。地理系データを利活用するためのアーキテクチャを設計し、データ検索やニーズ・シーズのマッチングを実現する。

まだ市場に出ていない国・企業保有データ等の特徴的なデータまでをもカタログ情報として集約する「オールインワンのポータルサイト」、「オンライン/オフサイトでのビジネスマッチングの場の提供」、「レコメンデーション機能によるビジネス創出・マッチングサポート」といった特長を有する。

多種多様な交通環境情報の活用によって、交通事故や渋滞を減らすなど社会課題を解決し、新たなサービス・価値を創造する、データ提供者とデータ活用者双方にとって魅力のある情報交換の場を作る。MD communetは、散在している様々なデータを積極的に活用できる、データ連携・流通を促す仕組みの構築、そしてその普及促進を目的としているという。