職場のQWL改善に向けて、従業員のコンディションを見える化する

仕事と生活の良好なバランスを保つ。諸制度の導入があり、働き方改革の推進などが広く取り上げられるようになった近年、QWL(ワーキングライフの質)の改善に積極的に取り組む企業が増えているが、従業員の日々のコンディションやその推移を定量的かつ早期に把握することは難しい――

多くの企業が施策の効果測定に課題を抱えているという。ISIDは、QWLの維持・向上には従業員が自らのバイタリティ・健康状態をリアルタイムに把握することこそ最重要だとして、18年に電通および石川善樹氏(WPE財団代表理事)と、電通向けに「バイタリティノート」を開発。そして今年2月、予防医学の専門家石川氏が監修した10の設問を通して従業員の日々のコンディションを可視化する、「ウェルビーイングノート®」の提供を開始する。

「ウェルビーイングノート」は、電通のバイタリティ・デザイン・プロジェクトメンバーと共に日々運用しながら検証を重ね開発したツールだという。ISIDは、このツールを、職場におけるQWLの維持・向上を支援するものとして、サブスクリプション型のクラウドサービスで提供する。

"パルスサーベイ機能~1日1問、10秒の振り返り~"、"ダッシュボード機能~コンディションを可視化、改善アクションを支援~"、"リアクション機能~自身が設定した公開範囲での相互支援~"、"エデュケーション機能~1日1つのTips~"といった機能および特長が、「ウェルビーイングノート」には備わっている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により、日本でもテレワーク/リモートワークが急速に普及した。昨今、対面でのコミュニケーションが減少し、従業員のコンディションの把握がより難しくなっているという。同社は、上記バイタリティ・デザイン・プロジェクトチームと協力し、様々な職場におけるQWLの維持・向上を支援していく考えだ。