ローカル5Gで農業・防犯・インフラの課題を解決する、事例をつくる

大手キャリアによる全国向け5Gサービスとは別に、地域の企業や自治体等の様々な主体が自らの建物や敷地内でスポット的に柔軟にネットワークを構築し利用可能とする「ローカル5G」は、令和元年12月に一部の周波数(28.2-28.3GHz帯)について、制度整備が行われた。

令和2年度からは、多種多様なローカル5G基地局の設置場所・利用環境下を想定したユースケースにおけるローカル5Gの電波伝搬等に関する技術的検討を実施するとともに、ローカル5Gが有効なユースケースを広げるべく、総務省が音頭を取り、ローカル5G等を活用した課題解決モデルを構築する「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」が進められている。

上記フィールドにおいて、エクシオは、ローカル5G導入コンサルを提供するネクストジェンおよびAIソリューションベンダーのセカンドサイトとともに、コンサルティング~設計・免許申請・施工・保守等にかかる「ローカル5Gプラットフォーム構築ソリューション」を昨秋より展開――今月12日、上記開発実証にて施工等に関わることが決定した「農業分野」「防犯分野」「インフラ分野」において、各テーマの開発実証やユースケースの実現を支援していくとした。

農業分野では、スマート農業の実現に向け、広大な農村地域における電波伝搬特性等に関する技術的検証について、ローカル5GやLPWAなどを用いた実証環境構築などをサポートする。防犯分野では、鉄道駅での警備業務における高度な警備サービスの実現と省人化による効率的な警備サービスの提供に向けた「遠隔巡回・遠隔監視等による警備力向上に資する新たなモデルの構築」の支援に取り組む。

インフラ分野では、鉄道車両や線路の4K映像を撮影し、5G網内のクラウド基盤においてAIの深層学習(ディープラーニング)でリアルタイム解析した後、即座に遠隔監視室に配信する開発実証を支援するという。