データの収集方法から利活用まで、データマネジメントをまとめて提供

新型コロナウイルス禍中にあるいま、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している。デジタル化の進展により、さまざまな情報がデータとして大量に生み出されていて、それらを適切に整理・分析して有効に活用する「データマネジメント」が注目されている。

たとえば物流業にて、車両の稼働状況、積載量の推移、走行ルートの違いによる配送時間のデータをもとに、その変化を予測して、配送効率を上げる。物流の最適配置を実現すれば生産性向上につながる。が、実際には業務毎のデータの計測や管理方法をはじめ、業績や生産性向上に寄与する価値ある情報に導く分析方法が分からないといった声も多い――

それらに関連するコンサルティングサービスやソフトウェア/ツールなどが多数あり、課題解決をめざす一般ユーザー企業のIT担当やマーケティング担当、DX推進担当に大きな負担がかかっているのが現状だという。キヤノンITSは今月9日、企業に内在する大量のデータを有効活用し、顧客の業務改革や生産性向上、マーケティング戦略施策を支援する「データマネジメントサービス」の提供を開始した。

データ収集方法の検討から安全な管理・運用、実際の利活用までをワンストップで支援する。今回の新サービスには、(1)データマネジメントコンサルティング、(2)データマネジメントプラットフォームの導入支援、(3)機械学習・データ分析プラットフォームの導入支援、(4)デジタルマーケティングの導入支援、(5)数理技術・自然言語処理技術・映像認識技術などの独自技術を活用したデータ分析支援といったメニューが用意されている。

顧客の要望に合わせながら、データマネジメントを推進するフェーズごとに最適な協業先とのコラボレーションで課題解決を図るという。同社は、データマネジメント領域において、2023年までに20億円の売上をあげることを目標にしている。