在宅勤務中の家事の負担を軽くする、代行事業者をマッチング

コロナ禍が収まらず、様々なところで新常態(ニューノーマル)が求められている。withコロナ時代をゆく日本では今、在宅勤務の継続によって増える家事負担を軽減するために、家事代行サービスを利用する人も増えつつある。新たなユーザーに、代行サービスへの懸念がないわけではない。

居室内にてサービスを提供するスタッフのマナーや、サービス品質に不安を抱く新規ユーザー/見込み客がいるという。日立GLSは、複数の家事代行事業者を集め、一つのプラットフォーム上で幅広い選択肢からユーザーの希望に合うスタッフを紹介する「家事代行マッチングサービス」の実証実験を今月9日より3か月間実施する。新たなしくみを体験するユーザーとして、東京23区と横浜市に居住する同社社員が参加する。

日立GLS独自のアルゴリズム(特許出願中)を実装した自動マッチング機能により、ユーザーの多様なニーズに対応しつつ、エリアの集約化や移動の効率化などを実現する。スタッフの1日のサービス対応件数を増やすことができる。家事代行マッチングサービスにより、掃除・洗濯、料理(食材の買い出しを含む)といった代行サービスを提供する事業者の課題、スタッフ不足の解決をめざす。

ニューノーマルにおけるユーザーや家事代行事業者のニーズへの対応状況や、システムのユーザビリティ向上を目的としている。今回の実証実験では、同サービスの事業化に向けて、マッチングアルゴリズムの開発用データの収集も行う。

スマートフォンやタブレットで手軽にサービスの依頼ができるうえに、さまざまな家事代行事業者のスタッフの人柄やユーザーからの評価、口コミを見える化することでユーザーの希望にあったスタッフとマッチングし、サービスを受けられるスキームの構築もめざすという。同社は、ユーザーの不安を軽減し、代行サービスの新規ユーザーを増加させることで、家事代行市場の拡大を図っていく考えだ。