GPUによる人工知能の開発、AI学習環境の構築をサービス化

産業および医療分野におけるAI(人工知能)のベストプラクティスが報告されるとともに、その導入需要が高まっている。近年、GPU(画像処理半導体チップ)を活用して、AI開発に取り組む企業が増えている。

AI開発は一般的に複数人のチーム体制で進められ、多くの場合GPUサーバーの計算リソースはチームメンバーで共有される。このような体制でのAI開発を可能にするためには、複雑な開発環境の構築、共有する計算リソースの管理、学習モデルや学習結果など成果物管理の作業が必要となる。そのため本来の目的であるAI開発に十分な時間を割くことができない、課題が顕在化しているという。

マクニカは15日、同社が提供するNVIDIA GPUを用いた「AI学習環境構築サービス」の提供体制強化のため、NVIDIA®社のエリートパートナーであるジーデップ・アドバンスとの協業を開始。上記課題に対して、長年にわたる技術商社としてのハードウェア及びソフトウェアに関する深い知見を活かし同サービスを開発・提供してきたところで、今回の協業発表に至ったという。

「AI学習環境構築サービス」は、コンテナオーケストレーションによりGPUリソースをチームで共有可能とし、将来的なGPUリソースの追加にも対応。 コード管理ツール及び社内専用コンテナレジストリを用意することでバージョン管理、変更履歴管理やイメージの共有が可能。開発者に優しいUIを提供し、大規模計算用のジョブ投入までをブラウザで操作できるため、コンテナやその管理技術に対する専門知識が不要。

コンテナの脆弱性を開発者が利用前に検出、コンテナ起動中も監視を続け、不審な挙動を検知する最新のセキュリティソフトを導入可能といった特長を備えているという。同社は、優良事例を多数有するGDEPとの協業により、各顧客環境に最適なシステム提案、検証、導入、保守運用までをワンストップで提供していく。