写真とともに、工事案件情報および書類を一元管理する

労働基準法に基づき、'24年4月以降他業種と同じく時間外労働の上限規制が適用される。建設業界は今、働き方改革への対応に追われている。「施工体制台帳」や「発注者との打ち合わせ記録」などの保管義務等、法令対応もあり、作業員にかかる負荷が増大している。

工事の多くを占める小規模案件では、数名の現場作業員が個別に写真や書類などを保管している場合が多く、顧客対応を担当する社員が案件の情報検索に多くの時間や手間を費やしている。公共工事においては、事業コストの縮減、品質の向上、情報の長期保存のため、図面、写真および書類を電子データで納品する必要がある。作業員の負荷軽減が建設業界の重要課題になっているという。

NECソリューションイノベータは、建設業向けソフトウェア『NEC 工事写真管理』を6月1日より提供する。工事案件に関する写真・資料・施工方法・実績などの情報を登録して一元管理する同製品により、建設作業員の負荷軽減、顧客満足度の向上や施工ノウハウの継承に寄与する。同製品の電子納品データの作成機能により、公共工事で必要となる煩雑な電子納品業務の省力化を支援する。

施工状況や施工後の写真を登録することで、工事案件毎に写真帳を作成できる「工事写真の管理」、施工方法や実績、メンテナンス等工事案件に関する情報/書類をExcel、Word、PDFなどで登録し案件毎に管理でき、案件状況の把握や顧客へのアフターフォロー、問い合わせ対応などに役立てられる「工事案件毎に書類や情報を一括管理」と、「公共工事で必要な電子納品データの作成」を特長としている。

新製品は、工事完成図書の電子納品等要領H31.3(国交省)、同要領 電気通信設備編および機械設備工事編と、デジタル写真管理情報基準H28.3に対応可能だという。同社は、建設業における様々な課題解決に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。