情報通信
蓄電池をスマート制御、照明・窓の閉め忘れ・雷注意報にも対応
モノのインターネット(IoT)技術や人工知能(AI)を用いて様々なしくみをスマート化する。暮らしのデジタル変革が進む昨今、電気で機能するスマートな住居は、"再エネ"およびホームエネルギー管理システム(HEMS)の利用とともに、蓄電池が欠かせなくなりつつある。
今月13日、シャープは、AIが予測した太陽光発電システムの余剰電力量に応じて、蓄電池を自動で賢く制御するクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」を7月1日にバージョンアップすることを発表した。既存顧客は自動でバージョンアップされるという。
同サービスに今回、業界初(シャープ調べ)となる「雷注意報」との連動機能を搭載した。ユーザーの住居地域に雷注意報が発令されると、雷を原因とする停電の発生に備えて、クラウドのAIが各家庭の日々の電力使用量から停電の間に必要な電力量を予測。予測値に対して不足する電力量を自動的に「1時間、2時間、3時間」分の選択パターンで蓄電池に蓄える。このしくみは必要な分だけ貯めるので経済的だという。
住設機器との連携機能も強化され、新たにLED照明(コイズミ照明社製LEDライトでTReeシステムとの連携要)をスマホから遠隔操作できるようになった。これにより、ユーザーは外出先で照明の消し忘れを確認したり、消灯したりできるうえ、電動窓シャッター(YKK AP社製。HEMS接続に大和電器社製通信アダプタ要)も操作可能となる(クラウドHEMS連携機器等一覧)。
今回のバージョンアップではさらに、スマートホームサービス「COCORO HOME」との連携機能も進化。「COCORO ENERGY」は、太陽光発電システムや蓄電池の稼働状況を監視し、異常発生時にはスマホの「COCORO HOME」アプリに通知する。登録家族全員にそれが届くため、外出中でも早期にシステム異常に気付けて、早期復旧に役立つという。