フリマアプリ出品者の負担を軽くする

スマートフォンの普及とともに電子商取引(EC)が隆盛している。そこでデジタルコンテンツではなく物理的なものを取引する、形ある品物を円滑に売買するためには、強固で効率的で利便性も高いロジスティックスが求められる。

EC販売側と物流倉庫の運営側との間で分断されているデータや運用を、APIを活用して連携させ、EC事業者を中心に物流業務の効率化を支援している。物流プラットフォームの運営企業オープンロジは、荷主・倉庫会社・物流会社をネットワーク化し、個別見積もり不要・従量課金で利用可能な物流Eコマースサービスを日本で初めてスタート――

これまでに受注一元化サービスのネクストエンジン、およびEC運用支援サービスのSTORES.jp、ECモールのYahoo!ショッピング、eBayとAPI連携し、商品情報を1クリックでオープンロジに連携でき、商品の発送まで自動化できるサービスを提供してきたという。同社は今月20日、メルカリが運営するフリマアプリ「メルカリ」とのAPI連携を実施することを発表した。

販売商品の集荷、倉庫での商品撮影、画像提供、保管管理、自動入出庫までのオプションが選べる「あとよろメルカリ便」サービスの提供に向けて、「メルカリ」の一部の出品者に対し今月から、メルカリと共同で試験運用を実施する。同サービスの利用者は販売したい商品を簡易包装しただけでまとめて集荷依頼・配送ができる。集荷された商品はオープンロジの提携倉庫で商品管理・保管、梱包・送付までの作業が施される。

「あとよろメルカリ便」は、本格展開に向けて、両社共同でシステム連携・運用の体制強化が進められていくという。オープンロジは、API連携による自動入出庫だけでなく、出品でハードルとなる梱包・発送など一連の作業を、試験運用後に自社サービスとして提供。そうして商品の二次流通がより活発化し、循環型社会の実現にも貢献できると考えている。