「働き方改革」や、経産省による「健康経営優良法人認定制度」。これらを受けて日本では今、従業員へのメンタルケアが活発化している。世間でも「マインドフルネス」が流行語になっている。
今の気持ちや身体状況に意識を向け、評価をせずあるがまま受け入れる習慣を身に付ける。訓練を通じて発達可能なマインドフルネスは、精神状態を整え、仕事の生産性を上げられるとして企業人にも注目されている。その手法の一つである瞑想は人気が高まっているものの、企業でそれを導入するには最適な環境の整備が求められるし、効果の可視化が難しい。働き方の変革ツールとしては課題があるという。
凸版印刷は、高品質4K映像を活用しストレスケアを促進する「Natural Window」やシーンに応じて複数の香りを瞬時に切り替え可能な装置「アロマシューター」を活用した映像・音・香りによる空間演出などで企業の働き方改革や健康経営に寄与するしくみを実現している。これらに脳波や心拍などの生理指標を測定するセンシングを連携させたパフォーマンス向上ソリューションを提供していて、ここに今月6日、新たなラインアップを揃えた。
マインドフルネスをもっと身近なものにするラッセル社提供の瞑想ポッド「OpenSeed」(オフィスに新たな施工無しに導入できる。リラックスや集中など目的に応じたコンテンツに連動した音や照明の演出で、本格的な瞑想空間を創出)と、センシングによる効果測定を連携させた。今回のソリューションの提供に先立ち、東急不動産HD本社にて昨年11月上旬から約2週間、社員の働き方改革の可視化を目的とした実証実験をおこなった。
結果、心拍測定とアンケートの実施で被験者のリラックス効果や疲労度の減少などが確認され、有効性が実証されたという。凸版印刷は、瞑想ポッド×センシングソリューションによって、企業および従業員の働き方改革実現に貢献していく考えだ。