そのときにマルチでシームレスな移動ができるサービス、全国へ拡大

サービスとしての移動手段「MaaS」が注目されている。日本では近年、複数種の交通機関・手段を連携して、利用者が求めるドア・ツー・ドアのサービスを環境に優しく、かつ適切なコストで提供する「マルチモーダル」も話題となり、一部では商用サービスが始まっている。

100年に一度と言われる大変革の時代に、モビリティカンパニーへの変革を目指し、地域に根ざした、新たなモビリティサービスの提供に取り組んでいる。トヨタは今月16日、マルチモーダルモビリティサービス「my route」を福岡市と北九州市に続き、今年春頃に横浜市、水俣市、続いて宮崎市・日南市にも展開するなど、順次全国へ拡大していくことを発表した。

さらに、交通事業者や旅行会社など「移動に関わる」サービサー各社と連携し、サービス拡充と利便性向上に取り組んでいくという。同社は今後、①「my route」のユーザー拡大、②「my route」の利便性向上、③バス・鉄道・タクシー・サイクルシェア・カーシェア・自動車などのモビリティサービスにとどまらず、旅行手配など「移動に関わる様々なサービス」を含めて連携し、より多くの顧客に快適な移動体験を提供することを目指していく。

Toyota Walletと、Toyota Shareとに対応した同サービスは、日本語と英語に加えて、2月ごろには中国語(繁体字・簡体字)と韓国語に対応予定で、これからも多様な移動ニーズに合わせて、トヨタのモビリティとモビリティサービスとの連携を拡充していく。KDDIのauスマートパス及びauスマートパスプレミアム利用者を対象に、同日より「my route for au」を提供し、その利用特典として、フリー乗車券を割引価格で販売する。

エリアの拡大と各地で順次進められる事業者連携では、すでに有名である陸上交通系アプリやサービス、空の交通および観光情報サービス等があげられている。