次世代の自動車に必要なテクノロジーをプロアクティブに追求する

事故を防ぐ自動ブレーキやステアリングなどの先進運転支援システム(ADAS)が一層進化しつつある。昨今、ICT(情報通信技術)を駆使してドライバーの安心安全と利便性を両立、そしてADASとともに陸上交通の安全性を実現するコネクテッドカーの研究開発が加速している。

将来のモビリティ市場に向けて技術革新のスピードアップが求められるなか、ユーザが最適なパートナー企業を容易に選ぶことができ、必要なソリューションをタイムリーに入手できるようにするという。ルネサスは今月16日、「R-Carコンソーシアム・プロアクティブパートナープログラム」を開始。車載ビジネスでの実績や技術力、ソリューション提案力などが同社に評価された戦略パートナーが、プロアクティブパートナーである。

これまで同社は、オープンなプラットフォーム環境を自動車市場へ提供する顧客視点のエコシステムとして「R-Carコンソーシアム」を'05年に設立し、252社のコンソーシアムパートナー企業とソリューション提案活動を推進してきた。が、その規模の拡大に伴い情報量が増え、所要情報にたどり着き難いとか、システム検証に必要なコンサルタントパートナーが明確になっていないとか、課題が生じていたという。

R-Carコンソーシアムの活動を発展させ、より戦略的に協業するプロアクティブパートナー制度を導入することにした。今回、その第一弾として55社を認定。これらの企業による即時使用可能なソリューションをデータベース化し、検索システムを構築した。ユーザは、このシステムを活用することにより、車載アプリや使用デバイス、ニーズや課題等に応じて、信頼できる最適なパートナーやソリューションを容易に選定できる。

コネクテッドカー、ADASソリューションを追求、創出する。パートナーとともに、すぐにPoC(概念検証)やシステム開発を始められ、早期の市場投入が叶えられるという。