第5期科学技術基本計画において、世界に先駆けた「超スマート社会」の実現が提唱された。日本では今、産官学で、その実現に向けた一連の取り組み「Society5.0」が推し進められている。
それは、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たなソサエティ――サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会をめざすものだという(内閣府Society5.0ウェブサイトより)。
今月8日、DeNAは、人手不足が深刻化し様々な課題が生じているタクシー業界に向けて、人工知能(AI)とビッグデータによるソリューションである「働き方改革タクシー」を提案。これを15日~18日に幕張メッセで開催されるCEATEC 2019に出展すると発表した。同社は'15年にオートモーティブ分野に参入。「交通システム不全」を「インターネット×AI」にて解決し、あらゆる人やモノが安心安全に移動できる世界を目指しているという。
今回、CEATECでは、Society 5.0 TOWN~「2030年のまち」を構築する企画エリア~が設けられ、ここに「働き方改革タクシー/Zero Emission Cycle Vision」というテーマで初出展する。同社のブースでは、次世代タクシー配車アプリ「MOV」を中心に、交通事故削減支援サービス「DRIVE CHART」、AIを活用する「お客さま探索ナビ」を紹介し、タクシー乗務員の新しい働き方の提案などをする。
「働き方改革タクシー」を持続可能にするための路面発電システム・独立電源街路灯(ミライラボ社製)などとともに、社会の電動化を加速させる「Zero Emission Cycle Vision」構想を披露するという。