データドリブンな地域創生をDMPでサポートする

昨今、地域創生施策において、地方自治体が主体となって観光振興、地産外商、移住促進、人材誘致を推進するにあたり、データを用いて多様化する生活者を把握し施策を立案する「データドリブンマーケティング」が行われている。

地域ごとに課題や居住者・訪問者の特性は異なっている。そこで生活者をより鮮明に把握できるデータ駆動型のそれは地域創生との親和性が高く、年々需要が高まっているという。博報堂DYメディアパートナーズtrippieceDACは「地域創生DMP(データマネジメントプラットフォーム)」を共同開発。旅行領域のデータを活用した地域創生の取り組みを開始する。

地域創生DMPは、旅行・おでかけメディア「RETRIP」の閲覧データと、生活者データワークスのひとつ「生活者DMP」を連携、地域創生のデータドリブンマーケティングに活用される。地域特産品のプロモーション・ブランディング実証実験では、一般的な広告配信と比較して、CTRが約2.5倍に改善され、実店舗での売上が前年比約1.3倍になった。

デモグラフィックデータと興味関心データの掛け算で各地域の潜在顧客を抽出し、趣味嗜好などを生活者のアクチュアルデータとして把握。顧客インサイトを発掘する。マーケティング戦略立案や独創的な制作をより精緻に行え、「RETRIP」にてデータ分析結果を反映したPR記事作成やバナー誘導も行えるという。

閲覧状況を踏まえたターゲットセグメントごとの高精度な広告配信のほか、「生活者DMP」の他データを活用することで、効果的なマスプラニングや、広告主企業が保有するデータを掛け合わせた分析もできる。地域創生DMPについて、3社は今後、「AudeinceOne®」と連携したDSP配信等も予定。ターゲットの深掘り分析や新観光資源の需要発掘分析などによって、データドリブンな地域創生のPDCAサイクル実現をめざしていく考えだ。