港町神戸の丘、ICに隣接するテクノパークで物流ハブ拡大

山陽自動車道の「神戸西IC」に隣接している。その丘陵地は、昨年3月に新名神高速道路「川西IC」~「神戸JCT」間が開通したことにより、京都、奈良、滋賀、中京方面などへのアクセス利便性が大幅に向上した。

兵庫県神戸市の内陸部で複合産業団地として開発が進む「神戸テクノ・ロジスティックパーク」は、神戸淡路鳴門自動車道と山陽自動車道を経て全国に広がる広域幹線網にも直結していて、西日本を広域にカバーできる戦略的な物流拠点。神戸電鉄粟生線「木津駅」にも隣接し、最寄りのバス停から三ノ宮駅まで直行バスも運行されていて、神戸中心部から約28分で通える、従業員にとっても良好な土地柄だという。

プロロジス(日本本社:東京都千代田区丸の内)は、同パーク内にて3棟目となる、新開トランスポートシステムズ(STS)の専用物流施設「プロロジスパーク神戸4」の竣工式を行った。精密機器物流を得意とするSTSは大阪市此花区の「プロロジスパーク舞洲3」を利用中であり、今回の式には両社の代表取締役社長をはじめ、プロロジスパーク神戸4を設計・施工した淺沼組の取締役らも参加したという。

敷地面積約13,000㎡、延床面積約24,800㎡の4階建てBTS型物流拠点は、標準的な施設仕様に加えて、テーブルリフターを装備。梁のサイズアップにより天井クレーンの設置に対応し、精密機器の保管に適している。倉庫内空調・天井ファンの導入により作業環境の向上を図るとともに、全館LED照明・節水便器による省エネルギー化、緊急地震速報システムや衛星電話を備えた、働きやすく安全な環境となっている。

津波の心配がなく、地盤が強固で防災性に優れているという。産業団地に生まれた今回の施設について、STSは事業拡大用の新拠点として活かしていく予定。同パークについて神戸市は、木津駅周辺の複合機能用地は店舗や研究所、事務所、進出企業の社宅にも利用できると胸を張る。