ビットバレイからキッズバレイへ!渋谷ゆかりの官民連携にて

超スマートなデータ駆動社会の実現を目指している。日本は現在、国際的にみてもIT(情報技術)エンジニア数が足りない。近未来社会をドライブするデータサイエンティスト、AI・IoTや情報セキュリティに明るい人材が不足している。

経産省の調査結果によると、IT企業およびユーザ企業情シス部門に所属する人材は来年、約40万人不足する見込みである。そんな背景もあり、ゲームクリエータらはもちろん、ネット利用企業の事務職、ハードウェアのエンジニアであっても基礎知識として必要なそのスキルについて、文科省は'20年度から小学校プログラミング教育を必修化。総務省や経産省とともにプログラミング教育ポータルを運営している。

そして今月17日、東急電鉄サイバーエージェントDeNAGMOインターネットミクシィ渋谷区教育委員会の6者は、渋谷区立小・中学校でのプログラミング教育の充実を図り、次世代に必要な資質・能力を持った人材を渋谷から輩出する土台作りを進めることを目的に、「プログラミング教育事業に関する協定」を締結。「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」を推進することを発表した。

協定の主目的は、かつてビットバレイとも呼ばれた渋谷に本拠を構える6者が連携し、協力することにより、同教育委員会所管の小学校、中学校、教育センター、教育関連機関などにおけるプログラミング教育の発展に寄与することだという。今年度、夏休み期間中にプログラミングワークショップを開催するほか、区立小・中学校におけるプログラミング教育カリキュラムの開発支援や、所属教師へのプログラミング教育研修を行っていく。

上記プロジェクトを通して6者は、渋谷からIT分野において世界で活躍する人材の育成を目指すとともに、一連の取り組みを体系化し広く発信することで、日本全体のプログラミング教育を牽引し、社会における人づくりに貢献していく考えだ。