少子化に歯止めが利かない。この国では、政府や各自治体が様々な子育て支援策を打ち出し、企業等も子育てと仕事を両立しやすい環境作りに励んでいる。政策や仕組みの充実に加えて、子どもや親の不安、悩みなどを解消する具体的な取り組みが求められている。
6月13日、東京ガスは、ユカイ工学とともに、デジタル技術の効果的な活用および育児サポート領域での事業創出を目的に、家庭用コミュニケーションロボット「BOCCO」を活用した子育て応援サービス「まかせて!BOCCO」の提供を開始した。
「子どもの留守番時の不安」や「子どもの生活リズムの乱れ」など、両社が昨年約100世帯で実施した実証実験にて多く報告された、悩みを解消するために生みだされた。今回の応援サービスは、オーディオブックの読み聞かせや、定時発話による生活習慣の改善サポートなどを有償で提供する。【今日のおはなし】では、「アラジンと魔法のランプ」や「はだかの王様」など人気の"おはなし"をBOCCOが読み聞かせる。
留守番中の子も楽しく過ごせる。コンテンツ(audiobook.jpの一部)は毎月更新されるので、飽きることなく楽しめる。また、【生活リズムサポート】は毎日替わる、「おはようメッセージ」と「おやすみメッセージ」で子どもの生活リズムを整えるサポートをする。季節の話題や雑学を話しかけてくれるBOCCOと一緒に、子どもも楽しい一日を送ることができる。配信メッセージは東京家政大学と東京ガスの共同研究によって作成したという。
東京ガスグループは、中長期計画「GPS2020」において事業モデルの変革に資するアライアンスとして、「新規サービス開発やデジタル化等の分野で、ベンチャー企業等多様なプレーヤーとの連携を進めること」を掲げていて、これからもコミュニケーションロボットの活用を通じて、事業パートナーとともに新たな事業領域を創出していく構えだ。