近年、健康保険組合では、医療費の適正化および加入者の健康増進に向けた「データヘルス計画」、「コラボヘルス」、「健康経営」等の時代のニーズを受け、専門知識の必要性が高まっている。取り扱うデータについてもセキュリティの強化が望まれているという。
以前、1976年より健保組合向け基幹業務ソリューションを提供していて、400超の組合を顧客に持つ業界シェアNo.1企業――。大和総研ビジネス・イノベーションは、高い安全性を確保した「KOSMOセキュリティクラウド」を活用し、健康保険組合向けにワンストップサービスの提供を開始すると13日に発表した。
今回のサービスは、健康保険組合における健康経営や保健事業等の業務多様化に対して、ワンストップで役務を提供することにより、セキュリティを確保しつつ、健康保険組合の業務負荷軽減を目指すものだという。大和総研BIがこれまで健康保険組合向けのソリューション提供に活用してきた、高いセキュリティを確保したKOSMOセキュリティクラウドを専門事業者向けにも開放する。
それにより、高セキュリティでのデータ交換を可能とし、業務の自動化や効率化を実現する。保健事業や関連業務などのサービスをKOSMOセキュリティクラウド上で稼働させることで、高い安全性を確保した上で基幹業務ソリューションと密に連携し、専門事業者のサービスをワンストップで提供することが可能になるという。
同社は今年8月には大正オーディットと提携し、健保組合向けに「健康保険組合事業運営指針」(参考資料:e-Gov PDF)に符合するレセプト点検業務のワンストップサービスを開始する。これからも各種専門事業者との業務提携を進め、互いのノウハウと知見を組み合わせるほか、AI(人工知能)等の活用により先進サービスを創出することで、提供サービスラインナップを順次拡充し、顧客満足度のさらなる向上に取り組んでいく考えだ。