キーホルダー型ビーコンとクラウドにより、勤怠実績を容易に把握
政府主導の「働き方改革」がさまざまな組織に広まっている。今春からその関連法が施行され、大企業では早速、中小企業でも来年4月には勤務時間の管理を厳しくする必要がある。また、フレックスタイム制や勤務間インターバル制度などへの対応は、全企業で現在の課題となっている。
5月28日、ACCESSは、同社が開発した勤怠実績把握のための法人向けクラウドサービス「エリ探™勤怠」を、国内の販売パートナー向けに提供開始した。同サービスは、専用の携帯型ビーコン(低消費電力ブルートゥース・モジュール搭載)とゲートウェイ(受信機)を用いてオフィス等で働く人の所在データを取得し、そこから出退勤時刻を抽出してクラウド経由で勤怠管理システムと連携――。勤怠実績の把握を容易に実現するという。
ビーコンを携帯して事業所内の特定エリアにいるだけで、出退勤時間が自動的に記録される。従業員は打刻の手間が省け、打刻忘れを防げる。一方、管理サイドでは、勤務時間の改ざん防止に加え、労働時間の客観的な記録として活用できる。今回のしくみは、PCやスマートフォンが不要なため、店舗や工場・倉庫など、多様な職場で利用可能だという。現在、チームスピリット社提供の働き方改革プラットフォームに対応している。
「エリ探 勤怠」は、予め執務エリアや会議室等に設置したゲートウェイと従業員が携帯するビーコンを用いて、その所在をリアルタイム探索する機能を勤怠データとして利用。API連携等で既存の勤怠管理システムと接続可能であり、これに対応するシステムのユーザーは、同ゲートウェイを設置し、キーホルダー型ビーコンを従業員に配布するだけで、月額サービスとして利用できるという。
新サービスを「働き方改革EXPO」に出展し、法人向けビジネスチャット「Linkit®」とともに新しい働き方を提案する。同社は今後、サポート対象の勤怠管理システムを順次拡充していく予定だ。