グローバルで活動する製造業にとって今は激動の時である。市場の変化、変わりやすい顧客の需要、モバイルワーカーの増加にすばやく対応できる統合基幹業務・資源計画システムを必要としていて、ビジネスを迅速かつ生産的に前進させることを望む、さまざまな製造企業をサポートしていく――
と、米国本社の製品ディレクターがいう。インフォアは2月19日、組立製造業向けERP「Infor LN」、同ERPを核とした自動車業界向けクラウドERP「Infor CloudSuite Automotive」と、大規模組立製造業向けクラウドERP「Infor CloudSuite Industrial Enterprise」の3種に関して、スピードと柔軟性、俊敏性を高める機能強化を行ったと発表した。
あらゆる業界に特化したクラウド型業務ソフトウェアを展開する同社が上記3つのERPに施した強化策は、ユーザーエクスペリエンス、グローバルオペレーション、拡張性に関するものであり、「ユーザーエクスペリエンスの向上」では、従来の使い易いユーザーインターフェースを一層進化させ、スケーラブルなパーソナライズ機能を備えたワークベンチと、ユーザーの役割別ホームページを強化した。
「マルチサイト機能」では、多様なグローバルオペレーションに対応するための、企業内及びグループ会社間における商流と物流を柔軟に定義できる多重拠点機能を追加――。「拡張性の向上」においてはソリューションのパーソナライズ化やレポートの設定変更、ビジネスロジックの追加の拡張ツールを強化しつつ、継続的な技術的アップグレードにも対応可能という。
今回の機能強化は、自動車やハイテク・電子・電機、産業用機械・機器製造、大規模産業用機械製造などの組立製造企業にとって、コストのかかるカスタマイズを不要とし、ビジネス目標と実務プロセスとの整合性をより高めることに役立つとのことだ。