IoTセンサーデータ、収集からクラウドでの可視化までがキットに

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」システムの導入が産業及び社会インフラ分野で拡大している。日本では、サイバー空間と物理空間とを融合させて経済発展と社会的課題の解決を図る「超スマート社会」が提唱されて、この取り組みでもIoTは重要な要素となっている。

内閣府Web「ソサエティ5.0」では、主にセンシング技術を活用しそのデータにより様々な仕組みを駆動させる形態について、「IoTで全ての人とモノがつながり、新たな価値が生まれる社会」だと紹介している。IoTは実際、ものづくり現場やビル管理等で持続可能性と効率性を具現化し、スマート農業として後継者不足などの課題解決、生産量および品質の向上などを実現しつつある。

今月8日、東京エレクトロンデバイスは、各種センシングデータを収集して見える化する「Azure IoTキット-920」の販売を開始する。OKIの920MHz帯マルチホップ無線SmartHop®と、ぷらっとホームのインテリジェントIoTゲートウェイOpenBlocks IoT VX2 LTE(ドコモ/KDDI)搭載モデルを組み合わせ、センサーデータをクラウドのMicrosoft Azure上で簡単に可視化するものだという。

同キットは、①マルチセンサーユニットで温度・湿度・3軸加速度・人感データを取得、②SmartHop、インテリジェントIoTゲートウェイ経由でAzure IoT Hubに送信、③Azure内のPower BIでそれらデータをリアルタイムに可視化する。④マルチセンサー情報の収集、Azureへの送信、データ蓄積、可視化までの構築手順書を提供し、初心者でも容易にIoTシステムの実現が可能といった特長を備えている。

今回のIoTソリューションパッケージは、⑤Azure利用料金2万円分を含んでいて、システム検証にも最適。 しかもAzureハンズオントレーニング受講券付きだ。