グローバルIoTビジネス展開における課題を解決、KDDIのワンストップサービス

KDDIは、グローバルに事業展開を図る企業向けに様々なIoT機器の通信接続からデータ活用サービス、各国の法規制等に係る手続きまでワンストップにて提供するKDDI「IoT世界基盤」の商用トライアル受付を2019年5月に開始する。

IoT世界基盤では、企業のIoTビジネスのグローバル展開における課題を3つのサービスで解決し、ユーザーのビジネス変革と事業拡大を支援する。同基盤の提供に当たり、グローバルIoT事業で協業する日立製作所(日立)は、デジタルイノベーションを加速する「Lumada」で蓄積した豊富な各種ユースケース・ソリューションを活用し、ユーザーのIoTデータの価値化を支援する。

IoT世界基盤では、GDPRや各国の法規制に備えてデータ蓄積・活用のための基盤を整備する。今回日立は、Lumadaによる技術や知見を活かし、IoT世界基盤のデータ蓄積・活用基盤を構築し、グローバルに展開したIoT機器のデータの一括収集・蓄積を容易にする。地域毎にデータを蓄積しつつも、必要なデータをグローバルから一箇所に集約し、統合管理することも可能だ。

また、収集したデータを分析しやすいデータ構成へ再定義して分析者視点でデータを可視化。Lumadaの豊富な各種ユースケース・ソリューションの活用により、データ蓄積にとどまらない様々なアプリケーションの開発、展開のサポートや、IoT機器の稼働状況分析や位置追跡といったユーザーのIoTデータの価値化を幅広く支援する。

さらに、IoT機器をグローバルに展開するに当たり、対地・回線数などの諸条件に応じ、同社が提携する現地キャリアへの直接接続もしくはローミング事業者を活用。ユーザーへ最適なネットワークを提案する。ユーザーは各国の通信キャリアと個別交渉し回線契約を行う必要や通信キャリアごとに異なるIoT管理環境を意識することなく、統合的に管理できる。

IoT機器のグローバル展開では、各国の法規制に準拠する必要がある。KDDIは、長年培ったグローバルキャリアビジネスの知見や海外事業者との接点を活かし、各国の法規制調査から認証取得まで代行するサービスを提供する。