インターネットを利用する人々が大多数を占める現在、企業にとってWebマーケティングは注力すべき重要なものになりつつある。しかし、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している中でWebマーケティングの方法は多様化の一途を辿っており、効果的なWebマーケティングを行うには様々な障壁がある。
セプテーニは、AI(機械学習)を活用したWebデータソリューションツール「Precog for WEB(プリコグ フォー ウェブ)」を開発した。Webサイト上のアクセスログや各種サードパーティーのデータをもとに「資料請求」や「トライアル商品購入」以降の「成約」や「定期購入」といった顧客定着につながる様々なアクションの予測モデルを構築し、その傾向をインサイトとして可視化する。
これらの情報を主要広告媒体と連携し、各ユーザーに合わせたリターゲティング広告の配信やオーディエンス拡張配信などを実施することで、各種KPIに応じた質の高いアプローチをより効果的に実施できる。同社によると、ツールのテスト運用では、トライアル商品購入後の再購入率が約30%向上し、再購入者獲得単価を約50%改善できたという。
AIによるWeb広告運用を導入すると、機械学習エンジンの自動運用でクリエイティブや広告メニューを横断した予算配分の最適化を行ってくれる。その後も機械学習によって精度が高まっていく仕組みになっている。
広告運用業務はもともと属人性が強いところがあり、担当者の勘と経験に広告成果が左右されてしまう。しかしAIを活用することで、人に左右されず、安定したパフォーマンスを出すことが可能になることから、柔軟な人材活用の未来も期待できる。