国内企業の海外進出が進み、システム運用のアウトソースも進んでいる現在、海外拠点におけるシステム運用の課題として「運用の委託先が日本語対応のみで現地担当者と直接連絡ができない」という言語の違いによるコミュニケーションギャップや「本社経由の連絡だと緊急時に迅速な対応が取りづらい」といった時差によるリードタイムの発生が挙げられている。
特にセキュリティシステムの運用においては、不正アクセスの検知などインシデント発生時には迅速な対応が必要となるため、時差や言語に影響されることなく、24時間365日いつでも現地担当者と直接連絡が可能なグローバル対応を必須とする企業が増えている。
そうした中、ソフトバンク・テクノロジー(SBT)は、海外に進出している国内企業向けに、マネージドセキュリティサービス(MSS)の英語対応を2019年4月に開始する。また、既存の国内監視拠点に加えて新たに海外監視拠点を開設し、グローバル監視センターとしてセキュリティの専門家が24時間365日体制でセキュリティシステムの運用・監視を行う。ユーザー企業の海外拠点の担当者への電話やメールによるサポートや緊急時における対応を実施。これにより、海外拠点での重要アラートの検知やインシデント発生に対し、早期解決に向けた迅速な対応を可能にする。
MSSでは、高度な分析技術と知見を有するSBTのセキュリティアナリストが24時間365日、ユーザーのセキュリティシステムの運用・監視を行う。2018年5月に構築した、SBT独自の脅威検知AIを搭載したログ分析プラットフォームに連携するセキュリティ機器も拡充。より精度の高い分析や脅威検知のスピード向上などサービスの強化も実施していくという。
MSSは「稼働監視」「セキュリティ監視」「遮断・チューニング」「レポーティング」などのサービスを提供。対象デバイスやユーザーのクラウド環境を常時監視したり、セキュリティ専門アナリストが誤検知を排除し本当に必要なアラートを通知したりすす。また、誤検知を排除するため、最適化に向けたチューニングの支援、セキュリティトレンドを加味したセキュリティ専門アナリストのコメントが含まれた月次レポートなども提供している。