あらゆるAIモデルに対応する「NVIDIA CUDA-X AI コンピューター」を発表

NVIDIAは、数百万のインテリジェントなシステムの開発を可能にするAIコンピューター「Jetson Nano」を発表した。大手の企業や研究者のニーズに応えてきたJetsonプラットフォームを、Jetson Nanoを介して全世界のクリエーターやホビイスト、開発者や学生向けに99ドルで提供するという。

CUDA-X AIコンピューターは、最新のAIワークロードに対応した、472 GFLOPSの演算性能を持ちながら電力効率が良く駆動させるための消費電力は5ワット。

GPU Technology Conferenceで、NVIDIAの創業者/CEOであるジェンスン フアン氏が発表したJetson Nanoは、開発者やクリエーター、ホビイスト向けの99ドルの開発者キットと、量産アプリケーションを見据えたエッジシステムを開発する企業向けの量産製品への実装が可能な129ドルのモジュールの2種類が用意されている。

Jetson Nanoは、高解像度センサーに対応しており、多くのセンサーを並行処理できるほか、それぞれのセンサーからの入力データに対して複数の最先端ニューラルネットワークを実行することができる。さらに、多くの主要なAIフレームワークに対応しており、開発者は、柔軟に適切なモデルやフレームワークを選択して製品に簡単に組み込める。

Jetson Nanoは、完全な自律動作マシン向けのパワフルな「Jetson AGX Xavier」や、エッジでAIを活用するためのJetson TX2が属するJetsonファミリーに加わった、新しい製品ラインナップだ。大手のエンタープライズやスタートアップ企業、研究者のニーズに応えてきたJetsonプラットフォームが、Jetson Nanoを介して全世界の3,000万のクリエーターやホビイスト、開発者、発明家および学生の手の届くものとなったと説明する。

NVIDIA のバイス プレジデント 兼 自律動作マシン担当 ゼネラル マネージャーのディープゥ タッラ氏は、「Jetson Nanoによって、誰もがAIをより利用しやすくなる。そのJetson Nanoは、米国を代表するスーパーコンピューターに採用されているアーキテクチャと同一で、同じソフトウェアで動く。AIを個人のクリエーターやホビイストにもたらすという動きは、イノベーションの新たな世界の幕開けを告げるものであり、多くの人々に、夢のある開発に取り組むモチベーションを与える」と述べている。