アマチュア選手のパフォーマンスをデータサイエンスする
プロスポーツやトップアスリートの食事、成績や能力をデータで管理・分析する。しくみは近年IoT(モノのインターネット)化しつつあり、各種センサーデバイスを活用して、スポーツ時の呼吸、心拍やパフォーマンスをデータとして収集、分析、活用する動きが広がっている。
けれどアマチュアスポーツにおいては様々な制約、多くの課題があり、データ活用の取り組みが浸透するまでに至っていないという。さいたま市、NTTコムウェア、Mealthy、NTTデータ経営研究所は、埼玉大学女子ラクロス部の協力のもと、スポーツに関するデータを活用した選手のパフォーマンス・マネジメントの検証を目的として、ラクロス(同部インスタ公式アカウント)でのデータ活用を実証する。
これまでデータ活用があまり行われてこなかったアマチュアスポーツにおいて幅広くスポーツデータの活用を行う環境作りと、選手のトレーニングの質向上やコンディション管理の精度向上につなげることを目標に、3月3日~5日に実施する。今回の実証では、同大学の女子ラクロス選手に衛星位置測位センサーおよびウェアラブル心拍計を装着し、競技中の位置情報と心拍数情報を収集する。
選手のコンディション管理の一つとして、パフォーマンスと直結する前日や試合前の食事情報をMealthyの食事管理アプリ(栄養データの推定はNTTコムウェアの人工知能Deeptector®による)を通じて収集。そして、NTTコムウェアとNTTデータ経営研究所がコンディションとパフォーマンスについて分析を行う。
即ち、ラクロス競技中の選手活動把握(活動データの収集)、アスリートの食事管理(栄養データの収集)、収集データの分析(パフォーマンス分析)――選手のパフォーマンスとコンディションの把握をデータに基づきおこなうことで、学生ラクロスにおけるスポーツデータの活用モデルの実証およびビジネス性の検討を行うという。