知的な業務変革、さまざまな文書の情報を自動抽出して活用する

様々な業種で人手不足が深刻化している。と同時に働き方改革が叫ばれるなか、バックオフィス業務などにデジタル技術を適用して自動化・効率化を図る動きが加速している。定形業務の処理は、疲れを知らないAI(人工知能)やRPA(ソフトウェアロボット)が得意としているゆえに。

NRIは2月28日、フォーマットが異なる複数の文書から、AIを活用して自動的にデータを抽出し、後続のシステムへ連携するためのソリューション「Shingan」の販売を開始した。同ソリューションは、上記IPAの中核を成すものだという。形態素解析や構文解析といった日本語処理技術と、機械学習やディープラーニング技術との組み合わせにより自然言語から固有表現を抽出し、非定型データをシステムで取り扱えるデータに整える。

意味あるデータの自動抽出では、①後続のシステムで取り込むため、非定型データからMicrosoft® Excel ®の形式でデータを抽出し、結果を出力、②抽出したデータと、抽出したデータの確度をダッシュボード画面で確認することが可能、③読み込む文書の特性に応じて事前学習させた、最適なAIと辞書を抽出に利用――。抽出確度をさらに向上させるため、AIと辞書の最適な組み合わせ設定を同社が継続的にサポートする。

Shinganは今回の発表前、多様なフォーマットの文書を多数扱う投資信託における各種業務でその性能を実証済みだという。