AI×遠隔制御技術、現場を効率化する協働ロボットとなって出現

プロ棋士に勝利して以来AI(人工知能)の人気が高まっている。推論と画像認識が得意なそれはいま、産業や医療現場で活用されつつあり、「超スマート社会(Society5.0)」の実現においても、最先端のIoT技術やロボティクスとともに重要な役割を果たすと目されている。

Society5.0の旗が振られることになった背景およびそのしくみの詳細など、説明は内閣府の当該Webサイトに譲る。我々国民の関心はそれが実際どのような役に立つのかにある。様々なビジネス現場では「働き方改革」とか「生産性向上」とか、「データドリブン」といったことばが先行していて、AIやロボットが自分の仕事を奪うのではないかとの漠然たる恐れを抱く人たちもいる――が、AIはツール、ロボットは従順で疲れを知らない仲間だ。

最高難度の知的ゲーム、囲碁で人間に勝ったAI技術ディープラーニング(深層学習)の活用では、一般的に、膨大な教師データを準備しなければならない。たとえば医療分野では数万枚、自動運転では数百万枚のラベル付き画像データを学習させてこそ所要の精度が得られると言われている。

今月14日、AIの社会実装拡大に取り組むNextremerと、ロボット関連のソフトウエア事業等を営むアスラテックは、たった1枚の画像を学習しただけで対象物を識別できる画像認識AIと、ネット経由でロボットの遠隔制御を可能にする「V-Sido WebConnect」を融合させた、非定型作業でも省人化を叶える協働ロボットを、国内最大級のフードサービス商談専門展「HCJ2019」にて披露すると発表した。

協働ロボットに取り付けたカメラの画像を画像認識AIが解析し、その結果に応じて協働ロボットの制御を遠隔で行うデモを実施する。両社は今後も、双方の技術を融合させて、多種多様な商品を扱う物流や食品加工など定型化・自動化が困難な業務現場を支援していく構えだ。